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花見の移り変わり

日増しに春の陽気を感じられる季節になりました。

今回は花見について書かせて頂きます。

花見と言えば桜を連想される方が殆どだと思います。

古代より日本人に愛されてきた桜ですが、奈良時代の花見は梅が主流だったようです。

遣唐使を通じ中国から入って来たと言われる梅ですが、この梅を見ながら宴を開くのが貴族のステータスだったとか。

その為、万葉集には梅を詠んだ歌が110首ほどあり、桜を詠んだ歌は43首ほどとのことです。

ところが遣唐使の廃止に伴い花見の主流が桜にかわります。

平安時代には梅を詠んだ歌より桜を詠んだ歌が多くなりました。

花見の風習は鎌倉時代、室町時代になると武士に広がり江戸時代には庶民に広がったようです。

ところで桜は川沿いによく見かけられますよね。

江戸時代、大雨や長雨になると川が氾濫し、土手が決壊することもあった為、思いついたのが土手に桜を植樹することだったそうです。

「桜を植えれば毎年花見をする人達が訪れ、土手を踏み固めてくれるに違いない」と、ローコストで土手を強化する手段だったようです。いわゆる防災害対策ですね。

昔から資源が乏しく、災害も多い日本ですが、その中で先人達は知恵を絞り、乗り越えてきたということが伺えますね。

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